お見合いパーティーでカップルになった女性 M代①
M代と出会ったのは、冬も本格シーズンに入る前の11月でした。
お見合いパーティーの一番盛り上がる時期は、10月から11月にかけてだと思います。
みなさんクリスマスを一緒に過ごす相手を探しているようで、参加人数も普段より多く、カップル成立率も高い感じがします。
これが12月に入ってしまうと、焦ってると思われたくないのか、一気に参加人数が減ったりします。
M代は切れ長で細い目が特徴の小柄な女性でした。どことなく神社のお稲荷さんを連想させます。
お洒落には気を使っている様子で、可愛いワンピースを着ていました。
M代とカップルになった後は、二人で軽く飲みに行き、その日は解散しました。
その後メールのやり取りはスムーズに進み、次の週の土曜日に再びM代と食事に行く事になりました。
ただ、僕はその日、仕事が残っていたため、昼間は休日出勤をして仕事をしなければなりません。
なので、M代には会社の側まで来てもらう事にしました。
会社の近くの居酒屋でお酒を飲みながら食事をした後、M代をカラオケに誘います。
M代は、快諾し僕の後を着いてきました。
オフィス街の休日のカラオケボックスは、案の定ガラガラで、店員も何処かのんびりして見えます。
店員に部屋に案内されましたが
部屋に入っても照明は全開にせず、わざと薄暗い空間を作ります。
そして、カラオケでお互い2、3曲歌った後、僕はM代にキスをしてみました。
「も~、ビックリ」
突然キスされて驚いていましたが
M代もまんざらでも無い様子で、嫌がる素振りを見せません。
どうやら、キスはOKのようです。
しばらく、イチャイチャした後、
「これ以上は、無理だな」
ここのカラオケボックスの限界を感じ、僕は場所を移す事にしました。
カラオケボックスを出て駅に向かう途中、僕はM代に言いました。
「ゴメン、会社に忘れものしちゃった。取りに行きたいんだけど、付き合ってもらる?」
「エッ、いいの?」
「大丈夫、俺鍵持ってるし」
M代は納得し、二人で誰もいない会社に行く事にしました。
会社の前に着きましたが、当然の如く明かりは付いておらず、中は真っ暗です。
僕たちは、鍵を開け事務所内に入りました。
念のため明かりは着けずに事務所の奥に進みます。
窓から外の照明が入って来るため、以外と見通しは良い感じです。
続きます